公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.25 解説

 問 題     

二つの丸い密閉容器と管を接続し、内部を密度 ρ1 の液体と密度 ρ2 の液体で満たしたところ、図のような状態となった。このとき、次の記述の ㋐、㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

ただし、点 A,B,C,D における圧力をそれぞれ pA,pB,pC,pD とし、D から E までの高さを h1、B から E までの高さを h2、A から C までの高さを h3、重力加速度の大きさを g とする。

「C,D における pC,pD は、

pC = pA + ρ1 g h3  ……①
pD = ㋐ ……② と表される。

式 ①,② 及び、pC と pD の関係から、A と B の圧力差 pA – pB は、pA – pB = ㋑ と表される。」

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

① 式
pc = pA + ρ1gh3 は、「A 点の高さの所の圧力:pA」 + 「AC 間 の液体による圧力」です。

同様に見れば、pD は、「B 点の高さの圧力:pB」+「BE 間の液体による圧力」+「ED 間の液体による圧力」です。

従って
pD = pB + ρ1gh2 + ρ2gh1 です。正解は 1 or 2 です。


地面からの高さが等しいので、Pc  = PD です。① ー ② を考えれば、左辺は 0 です。右辺は (pA – pB) +  ρ1 g h3 – (ρ1gh2 + ρ2gh1) となります。

0 = (pA – pB) +  ρ1 g h3 – (ρ1gh2 + ρ2gh1) より、(pA – pB) = ρ1gh2 + ρ2gh1 – ρ1 g h3 です。整理すれば、(pA – pB) = ρ1g(h2 – h3) + ρ2gh1 を得ます。


以上より、正解は 1 です。

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