問 題
環境に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ オゾン層保護の取組として使用されるようになった代替フロンの一つである HFC (ハイドロフルオロカーボン) は、オゾン破壊能力はないが、地球温暖化の原因物質とされている。
㋑ 太陽電池発電所については、日当たりのよい立地であれば比較的導入しやすく、全国的に導入が進んでいる。そのため、太陽電池発電所の設置事業は、環境影響評価法に基づく環境アセスメントの対象となる事業ではない。
㋒ 二酸化硫黄は、石炭や石油などの化石燃料が燃焼する際に燃料中の硫黄が酸化して生成される。我が国では、化石燃料の大量消費に伴って、大気中の二酸化硫黄の濃度が昭和 40 年代頃から高くなり、現在でもその濃度が上昇し続けている。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒
正解 (1)
解 説
㋐ は妥当です。
代替フロンの一つである HFC (ハイドロフルオロカーボン) についての記述です。
㋑ ですが
環境影響評価法で環境アセスメントの対象となる事業は、道路、ダム、鉄道、空港、発電所などの 13 種類の事業です。太陽電池発電所の設置事業は「発電所」に該当し、環境アセスメント対象事業です。㋑ は誤りです。
㋒ ですが
二酸化硫黄 SO2 をはじめとして、SOx、NOx に関して我が国の排出量は減少傾向です。従って、大気中の濃度も減少傾向と考えられます。「濃度が上昇し続けている」わけではありません。㋒ は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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