公務員試験 2022年 国家一般職(土木) No.31 解説

 問 題     

鋼巻尺を用いて2 測点間の距離測定を行い、下表の条件に基づき、尺定数、温度及び傾斜について補正を行った。尺定数、温度及び傾斜に関する各補正量の符号の組合せとして最も妥当なのはどれか。なお、符号は、正ならば + とし、負ならば – とする。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

尺定数 (しゃくていすう) は、巻尺ごとの製造時に発生する誤差を補正するための数値です。表の条件における一番上の行から「50m に対して 2.8mm を足してください」と読めます。尺定数の符号は「正」です。正解は 1 ~ 3 です。


温度は標準温度 20 ℃ に対して、測定時の温度が 低いため、符号は 「負」 となります。少しだけ長さを減らすことで補正するということです。ちなみにですが、単位温度あたり 0.000012 だけ 変化することが下から 2 行目から読み取れます。正解は 2 or 3 です。


傾斜がある場合、直角三角形における斜辺に対応する部分を測定しているから、少しだけ 2 点間の距離よりも長くなるため、補正量の符号は「負」と考えられます。


以上より、正解は 3 です。

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