公務員試験 2021年 国家一般職(土木) No.31 解説

 問 題     

水平角の測量に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 水平角を測量する機器には、セオドライト等がある。

㋑ 水平角の測定方法には、倍角法、方向法等がある。

㋒ 視準軸誤差や水平軸誤差は、望遠鏡の正位と反位の測定値を平均することで消去できる。

㋓ 鉛直軸誤差は、望遠鏡の正位と反位の測定値を平均することで消去できる。


1.㋐、㋑、㋒
2.㋐、㋑、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋒、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

㋐ は妥当です。
セオドライトは、水平面、垂直面における角度を測定するための精密光学計器です。

㋑ は妥当です。
高い精度を必要としないときに「単測法」、高い精度を必要とするときに「倍角法」が用いられます。また、一点の周りに複数の角があるとき「方向法」で測定します。

㋒ は妥当です。
正位と反位で一回ずつ測定することを「一対回」といいます。

㋓ ですが
鉛直軸と気泡管軸が直行していないことが要因である誤差が「鉛直軸誤差」です。この誤差は測定値の平均で消去できません。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 1 です。

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