公務員試験 2019年 国家一般職(土木) No.40解説

 問 題     

我が国の上下水道に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち下線部が妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 浄水施設の規模は、給水量が最大となる一時間においても対応が可能なように計画時間最大給水量をもって計画する。

㋑ 緩速ろ過とは、砂層と砂層表面に増殖した微生物群によって、水中の不純物を捕捉し、酸化分解する作用に依存した浄化方法をいう。

㋒ 合流式下水道は、汚水が雨水によって希釈されるため、分流式下水道に比べ河川などの放流先の水質汚濁を防止する上で有利である

㋓ マンホールは、地震時に地盤の液状化により浮上することがあるため、その対策として管路周辺の地盤改良やマンホールの重量化等の対策が行われている


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
計画「時間」最大給水量ではなく、計画「一日」最大給水量が施設の規模を決定する基準となる水量です。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
緩速ろ過についての記述です。

㋒ ですが
合流式下水道とは、汚水と雨水を一つの下水道管に流す方式です。雨天時に雨が多いと、汚水を含む水があふれてしまうため、水質汚濁の原因になりやすいという特徴があります。「水質汚濁を防止する上で有利」ではありません。㋒ は誤りです。

㋓ は妥当です。
マンホールに関する記述です。


以上より、正解は 5 です。

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