公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.2 解説

 問 題     

図のように、一辺の長さが 6 の立方体を一つの平面で切り取ってできた立体がある。AB = 5、CD = 4、FG = 4、HI =2 であるとき、この立体の体積はいくらか。


1. 196
2. 198
3. 200
4. 202
5. 204

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

1辺 6 の立方体の体積は 63 = 216 です。切り取られた立体の体積を 216 から引いたものが答えです。立方体の外枠を点線で書き込むと、切り取られた立体が把握しやすいと思われます。切り取られた立体は三角錐を底面と平行に切断した三角錐台です

△ GKH の面積は (GK × KH)/2 です。
GK = 6 – FG = 6 – 4 = 2
KH = 6 – HI = 6 – 2  = 4 なので、△ GKH の面積は 4 です。

△ BLC の面積は (BL × LC)/2 です。
BL = 6 – AB = 6 – 5 = 1
LC = 6 – CD = 6 – 4 = 2 なので、△ BLC の面積は 1 です。


△ GKH と △ BLC の面積比が 4:1 なので、相似比が 2:1 です。つまり、切り取られた図形は「大きな三角錐をちょうど真ん中で切断した錐台」であることがわかります。

大きな三角錐の体積は 4 × 12 × 1/3 = 16 です。小さな三角錐の体積は 1 × 6 × 1/3 = 2 です。錐台の体積は 大きな三角錐 ー 小さな三角錐なので 16 – 2 = 14 です。


従って
216 – 14 = 202 が求める体積です。


以上より、正解は 4 です。

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