公務員試験 2021年 国家一般職(土木) 工学に関する基礎 No.14 解説

 問 題     

電磁波に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「㋐ は、テレビやエアコンなどのリモコンや光ファイバー通信に利用される。また、㋑ は、可視光より波長が短く、生物の細胞にダメージを与える作用をもつので、殺菌などに利用される。一方、 ㋒ は、 ㋐ より波長が長く、GPS (全地球測位システム) や衛星放送などに利用される。」

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

【電磁波の基礎知識】
光の実体は電磁波であり、波長に基づいて分類されます。電磁波の種類は、波長により短い方から「γ(ガンマ) 線、X 線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、ラジオ波」に分類されます。

具体的な波長について「可視光線 →大体 400 nm ~ 800 nm」を押さえましょう。波長が長い方から、どんな色に見えるかというと「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」(せきとうおうりょくせいらんし)です。身近では白色の光をよく目にしますが、白色光は色々な波長を持った光の集まりです。

「赤外線」は、赤よりも外側、つまり 800nm よりも波長が長い電磁波です。「紫外線」は、紫よりも外側、つまり 400 nm よりも波長が短い電磁波です。


㋐ ですが
リモコンなどに使われるという点から「赤外線」が妥当です。

㋑ ですが
殺菌などに使われる、可視光よりも波長が短いとあるので「紫外線」です。

㋒ ですが
波長が長く、GPS や衛星放送に利用されるのは「マイクロ波」です。


以上より、正解は 3 です。

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