2023年 国家一般職(高卒 技術) No.79 社会基盤工学 解説

 問 題     

地すべり対策工に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「地すべり対策工は、㋐ と ㋑ に大別されている。㋐ は、地形や地下水状態などの自然条件を変化させ、地すべりの滑動を停止又は緩和させようとする工法である。

㋑ は、構造物を設けることでその抵抗を利用し、地すべりの滑動を停止させようとする工法である。㋑ のうち、㋒ は、地すべり斜面の下部に、すべり面の下の安定した岩盤深くまで達する孔をボーリングで堀り、その孔へ鉄管杭などを挿入する工法である。」

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

㋐ と ㋑ ですが
「抑制」と「抑止」のどちらかを選ぶ問題です。「制」からは制御を連想し、制御するとは「コントロールする」という意味です。一方「止」はストップ という意味です。

このような字面からの意味をふまえると、問題文における ㋑ の直後「・・・抵抗を利用し、・・・停止させよう」という部分が「止」と対応すると判断できるのではないでしょうか。


㋒ ですが

「安定した岩盤深くまで達する孔」「鉄管杭などを挿入」とあるので「杭工」です。

押え盛土工は「斜面改良工法」の一つです。地すべりしそうな斜面の下部に盛土することで滑らないようにします。擁壁工は、擁壁による滑り止めを作る工法です。擁壁とは、崖などにおける「土留め」として用いられる「壁状の構造物」です。

以上より、正解は 4 です。

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