2023年 国家一般職(高卒 技術) No.30 電力技術 解説

 問 題     

発熱量が 2.0 × 104 kJ/kg の燃料を 1 日で 4.0 × 105 kg 使用する、発電端熱効率が 40 % の火力発電所がある。この発電所により 30 日間で発生する電力量〔kW・h〕として最も妥当なのはどれか。


1. 2.7 × 107 kW・h
2. 9.6 × 107 kW・h
3. 2.7 × 108 kW・h
4. 2.7 × 1010 kW・h
5. 9.6 × 1010 kW・h

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

【J(ジュール)とW(ワット)の基礎知識】
電力に関わる単位として、電力量の単位 J(ジュール)と 電力の単位 W(ワット)があります。このジュールとワットの変換は基礎知識です。1J で 1秒 使うと 1W なので、1W = 1J・s です。まずこの「数値が変わらない変換」でジュールとワットを変換するとやりやすいと思います。

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火力発電所が1日に発電する発電量を求めます。
1日 (4.0 × 105) kg の燃料を使用するので、発熱量は (4.0 × 105) × (2.0 × 104) = 8.0 × 109 です。発電熱効率が 40% (余談ですが、本試験時点での最高クラスは 60% 超え)とあるので、(8.0 × 109)× 0.4 = 3.2 × 109 kJ・・・(1) が、1日の発電量です。

30日間で発生する電力量が聞かれているので、(1)× 30 = 9.6 × 1010 kJ です。まず、J を W・s にすれば、数は変わらず  9.6 × 1010 kW・s です。選択肢の単位は kW・h なので、1時間 = 3600 秒 より、1 秒(s) = 1/3600 時間 (h) です。

9.6 × 1010 /3600 (kW・h) ≒ 2.7 × 107 kW・h です。


以上より、正解は 1 です。

類題 H29 no30 火力発電所の電力量
https://yaku-tik.com/koumuin/h29-gijyutu-30/

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