問 題
図Ⅰはある年のでん粉消費量を世界の六つの地域別に示したものであり、また、図Ⅱは同年の世界の人口割合を示したものである。これらから確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。
1.ばれいしょでん粉の消費量をみると、ヨーロッパは世界全体の 3 分の 1 を超えている。
2.地域別にみると、でん粉消費量全体に占めるタピオカでん粉の割合が最も大きいのはアジアである。
3.コーンスターチの消費量をみると、南アメリカはオセアニアの 10 倍を超えている。
4.小麦でん粉の 1 人当たりの消費量は、アフリカでは 1.5 キログラムを超えている。
5.デキストリン等の 1 人当たりの消費量は、アジアは北アメリカより多い。
解 説
選択肢 1 が妥当です。
ばれいしょでん粉の消費量を図Ⅰから読み取ると上図の通りです。ヨーロッパは 653 です。653 → 650 と見ます。650 が全体の 1/3 ならば、全体は 1950 です。
上の消費量をざっと足すと 650 + 890 + 220 + 10 + 10 + 40 ≒ 1820 です。全体が 1820 ぐらいであれば、ヨーロッパは全体の 1/3 を超えていると判断できます。
他の選択肢の検討は、本番では不要です。資料解釈の練習として、都合よい時にトライしてみるのは良いと思われます。
選択肢 2 ですが
図Ⅰを眺めると、南アメリカにおいてタピオカでん粉の消費量が目立つことに気づくのではないでしょうか。アジアと南アメリカに注目して、でん粉消費量全体に占めるタピオカでん粉の割合を読み取ると、以下のようになります。南アメリカの方が大きいです。
選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
図Ⅰより、オセアニアのコーンスターチの消費量は 53、南アメリカのコーンスターチの消費量は 480 です。10 倍は超えていません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
資料からは読み取れません。世界人口全体が何人かわかりません。
選択肢 5 ですが
図Ⅰより、デキストリン等の消費量は アジア 4511、北アメリカ 2285 です。図Ⅱより アジアの人口割合は 約 60%、北アメリカは 5 ~ 6 % です。つまり、アジアの人口が 大体 アメリカの 10 倍です。すると1人あたり消費量は、アジアの方が小さくなります。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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