過去問 2023年 国家一般職(高卒 基礎)No.16解説

 問 題     

 ある菓子店で、第一週に A、B の 2 人が作ったクッキーの個数の比は 8:3 であった。

A は、第二週に第一週の 20 % 減、第三週に第二週の 50 % 減の個数のクッキーを作った。Bは、第二週に第一週の20 % 増、第三週に第二週の50 % 増の個数のクッキーを作った。

その結果 第一週、第二週、第三週の合計でみると、A が作ったクッキーの個数は B のそれより 280 個多かった。このとき、A が第三週に作ったクッキーの個数はいくつか。


1.120 個
2.160 個
3.200 個
4.240 個
5.280 個

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

文章を読んでも少し状況がわかりづらいと思います。まず手元で図示していくとよいと思われます。問題文の状況をまとめると、例えば以下のようになります。

選択肢の活用を考えます。


選択肢 1 が正解と仮定します。すると?が 120 です。A の第2週は、◯ × 0.5 = 120 となるのだから、◯ = 240 とわかります。同様に考えれば、A の第1週は、◯ × 0.8 = 240 より ◯ = 300 です。A は 300 → 240 → 120 個 クッキーを作ったと考えられます。

ところがこれはありえません。 第1週のクッキーの比率が8:3なので A の第1週のクッキーの個数は8の倍数です。しかし 300 は 8 で割れません。選択肢 1 は誤りです


選択肢 2 が正解と仮定します。?が160です。160 → 320 → 400 と計算していけば、A は 400 → 320 → 160 個クッキーを作ったと考えられます。400 は8の倍数なので OK です。A 合計は 400 + 320 + 160 = 880 です。

比で言う8が 400 個 なので、比で言う1が 50 個です。そのため、B の第1週は 50 × 3 = 150 個作っています。20% 増加すると 180 個です。50% 増加すると 270 個です。B は 150 → 180 → 270 個クッキーを作ったということです。B の合計は 150 + 180 + 270 = 600 です。合計の差が 280 になっており、問題文と矛盾ありません


以上より、正解は 2 です。

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