公務員試験 H28年 国家一般職(土木) No.33解説

 問 題     

地震に対する構造物の設計に関する次の記述の㋐~㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「地震に対して構造物を設計する場合、構造物の強度を高めて地震に耐えられるようにする( ㋐ )のほか、適切な機構や装置を用いて構造物本体に入力される地震エネルギーをできるだけ減少させようとする( ㋑ )もある。

( ㋑ )は構造物の固有周期の長周期化と減衰性能を高めることにより、構造物の( ㋒ )が大幅に低減することを利用したものであるが、( ㋓ )は逆に増大することから設計に当たっては配慮が必要となる。

   ㋐     ㋑     ㋒      ㋓

1.免震設計  耐震設計  応答変位   応答加速度

2.耐震設計  免震設計  応答変位   応答加速度

3.制震設計  免震設計  応答変位   応答加速度

4.耐震設計  免震設計  応答加速度  応答変位

5.免震設計  耐震設計  応答加速度  応答変位

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

㋐と㋑は日本語の問題です。「耐える」方が耐震設計です。「減少させる」は「免震」です。ちなみに、「制震」とは揺れを吸収するような構造です。

正解は 2 or 4 です。

免震構造は応答加速度を小さくするのですが、応答変位は大きくなります。

イメージとしては、免震装置は建物と土地の間にあり、先に免震装置部分だけが大きく揺れてくれるから建物に揺れが伝わらないというイメージです。よって変位は大きいと思うと考えやすいかもしれません。

以上より正解は 4 です。

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