問 題
砂型鋳造法に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 揚がりは、鋳込みを行う際に、最初に湯(溶かした金属)を流し込む部分である。
㋑ 押湯は、鋳物の凝固・冷却による収縮に伴って不足する空洞部の湯を補う働きをもつ。
㋒ 抜け勾配は、模型を鋳型(砂型)から抜きやすくするために、模型につけるものである。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒
正解 (4)
解 説
【鋳型の基礎知識】
作りたい形と同じ形の空洞部を持つ型を鋳型と呼びます。砂を固めた砂型、金属を加工した金型、石こうを固めた石こう型などの種類があります。本問は砂型による鋳造法に関する問題です。
鋳型に流し込む液体が溶湯です。溶湯は「湯だまり → 湯口 → 湯道 → 堰(せき)」と流れていった後に、鋳型空洞に流れ込みます。
揚り(あがり)とは、一般に鋳型の上部に設けた「細い棒状の空げき」です。溶湯や鋳型から発生したガスなどを逃がすための構造で、堰の反対側に設けられます。浴湯が鋳型を埋めていき、揚りに 到達すると、一丁揚がり です。
㋐ ですが
揚がりは「最初に湯を流し込む部分」ではありません。最後に到達する部分といえます。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
押湯は鋳型に余分に注入する湯です。
㋒ は妥当です。
抜け勾配に関する記述です。
以上より、正解は 4 です。
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