問 題
材料の硬さに関する次の記述の下線部 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
「硬さは、重要な機械的性質の一つで、一般に、硬い材料ほど強くて伸びや絞りは ㋐ 大きくなる。また、硬さは ㋑ 耐摩耗性にも関係あるので、多くの機械部品では重要視される。硬さを調べるための試験の一つであるビッカース硬さ試験では、圧子として ㋒ 鋼球を用いる。」
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒
正解 (3)
解 説
㋐ ですが
グーッと引っ張った時にどれくらい伸びるか、プチっとちぎれた時の断面積が元と比べてどれだけ小さくなったか(絞られたか)というのは、一般に硬いほど「小さく」なります。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
硬さは耐摩耗性にも関係あります。
㋒ ですが
ビッカース硬さ試験では「四角錐」の圧子を押し込みます。「球状」ではありません。ちなみに、押し込み硬さ試験は、他にもあります。この問題を機に関連事項として、ロックウェル硬さ試験をおさえましょう。
ロックウェル硬さ試験は
ダイヤモンドの円錐(頂角120度)、または鋼球を圧子として用います。初めに基準荷重で押し付け、更に一定の試験荷重を加えます。次に、元の基準荷重に戻します。2 回の 基準荷重の「深さの差」を測定し、硬さを算出するという試験です。面積の計算が不要であるため、迅速簡便な試験です。
以上より、正解は 3 です。
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