2022年 国家一般職(高卒 技術) No.29 電力技術 解説

 問 題     

電磁誘導に関する次の記述の ㋐ ~ ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「コイルを貫く磁束を変化させたとき、起電力が発生する現象を電磁誘導といい、発生した起電力を誘導起電力という。㋐ の法則によれば、コイルに生じる誘導起電力の大きさは、コイルを貫く磁束の時間的に変化する量と、コイルの巻数との積に ㋑ する。

さらに、㋒ の法則によれば、誘導起電力の向きは、誘導起電力によって流れる電流のつくる磁束が、もとの磁束の増減を ㋓ 向きとなる。」

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

【ファラデーの法則】
巻数 N のコイルにおいて生じる誘導起電力は V = N(dΦ/dt) です。dΦ/dt は、時間当たりの磁束の変化割合です(ファラデーの法則)。つまり、V は N 及び dΦ/dt に比例します。これは基礎知識です。㋐ は「ファラデー」、㋑ は「比例」です。

【レンツの法則】
レンツの法則は、電磁誘導による「誘導電流の向き」に関する法則です。その内容は「磁束の変化を妨げる方に電流が流れる」というものです。㋒ は「レンツ」、㋓ は「妨げる」です。

以上より、正解は 2 です。

類題 2020 no29 電磁誘導

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