2020年 国家一般職(高卒 技術) No.43 機械工作 解説

 問 題     

金属材料に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ 炭素鋼は、一般に、炭素量が多くなると引張強さや硬さが ㋐ する。

・ 鋼にクロムを加えると耐食性が著しく向上し、クロム含有率が約 12 % 以上になると、大気中ではほとんど腐食されなくなる。このような鋼を ㋑ 鋼という。

・ 20 ℃ 付近での鉄とアルミニウムの密度を比べると、 ㋒ の方が、密度が小さい。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

㋐ ですが
「鋼」とは、2% 以下の炭素を含む、鉄の合金です。純度がとても高い鉄は脆いため、加工のしやすさから鋼がよく用いられています。炭素鋼は炭素の含有量の割合が増加すると引張強さや硬さが 「増加」 します(参考 H26 no42 炭素鋼

㋑ ですが
鋼+クロムの合金なので「ステンレス」が妥当です。ステンレス鋼は鉄にクロムやニッケルを加えた合金です。(参考 2019 no44 合金

㋒ ですが
常温における鉄とアルミニウムの比較なので、同じ体積であればアルミニウムの方が軽く、密度が小さいと判断できるのではないでしょうか。㋒ は「アルミニウム」です。

以上より、正解は 1 です。

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