2020年 国家一般職(高卒 技術) No.41 機械工作 解説

 問 題     

材料の性質に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ 破壊しにくい材料とは、永久ひずみが生じても破壊するまで大きなエネルギーを吸収できる材料をいう。材料の破壊しにくい性質を粘り強さ又は ㋐ という。

・ 材料に負荷される荷重の大きさがかなり小さくても、繰り返し荷重を受けることによって、材料の破壊に至ることがある。このような現象を ㋑ という。

・ 機械には、歯車や軸と軸受のように、二つの部品が接触しながら運動するものが多く、 ㋒ で精度が低下したり破壊したりする。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ ですが
粘り強さは「靭性」です。ちなみに脆性は「脆さ」を表します(H29 no41 材料の粘り強さ。㋐ は「靭性」です。正解は 3 ~ 5 です。

㋑ ですが
繰り返し荷重を受け、破壊に至る現象は「疲労」です。これにより、正解は 5 です。㋒ は「摩耗」とわかります。

ちなみに「降伏」は、物体に力を加えていったとき、物体の変形が急激に増加し、もとに戻らなくなる現象のことです。元に戻らないような変形は「塑性(そせい)変形」といいます。


以上より、正解は 5 です。

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