2020年 国家一般職(高卒 技術) No.30 電力技術 解説

 問 題     

有効落差 200 m、流量 50 m3/s の水力発電所において、水車効率が 0.8、発電機効率が 0.9 であるとき、発電機の出力はおよそいくらか。ただし、重力加速度の大きさを 10 m/s2 とする。

1. 18000 kW
2. 36000 kW
3. 72000 kW
4. 80000 kW
5. 90000 kW

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

H27 no30 水力発電 と同テーマです。水力発電は、水の位置エネルギーを利用した発電です。そこで落差 200m の水の位置エネルギーを考えます。位置エネルギー U = mgh です。

まずは質量 m の単位変換を行います。
1m3 = 1000 kg → 50 m3 = 50 × 103 kg 

順に計算していきます。
・mg = m × 10 = 50 × 104 (N)
・mgh = (50 × 104) × 200
= 108 Nm
= 105 kW

(※単位 Nm = W)

水車効率 0.8、発電機効率 0.9 とあるので、総合効率 0.8 × 0.9 = 0.72 です。105 × 0.72 = 72000 kW です。

以上より、正解は 3 です。

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