過去問 2021年 国家一般職(高卒 基礎)No.39 解説

 問 題     

情報等に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.情報を扱うときは、倫理観をもって接するとともに、必要以上の情報へのアクセスは制限されるべきであり、我が国では、望ましいアクセス量を数値化した情報リテラシーが示されている。

2.IoT は、人工知能とも呼ばれ、個人情報保護法施行により大量の情報収集が不可能になったことが契機となり、少ない情報から新しい価値を創出する仕組みを構築するために作られた。

3.ソーシャルメディアが伝える情報は、バーチャル・リアリティの空間の中でのみ形成されるものであり、この空間を快適に利用できる社会をユビキタス社会と呼ぶ。

4.我が国におけるテレワークの普及による労働時間の増加を受け、ワークライフバランスを保つため、政府は、テレワークを自宅でなくサテライトオフィスで行うよう企業を指導している。

5.情報通信技術を利用できるか否かなどによって生じる格差を情報格差(デジタル・デバイド)という。これは、社会的・経済的格差を拡大させる要因となっている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
情報リテラシーとは、情報を自分の目的に合わせ適切に活用するための、基礎的な能力のことです。「望ましいアクセス量を数値化した」ものでは、ありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
IoT(Internet of Things)は、さまざまなモノをインターネットに接続し、データをやりとりする仕組みを指します。「人工知能とも呼ばれ」という記述は不適切です。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ユビキタス社会とは、生活のあらゆるところで ネットワークにアクセスでき、あらゆるものがネットワークを構成する社会、及びそういった概念のことです。「バーチャル・リアリティ空間を快適に利用できる社会」ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
「テレワークを自宅でなく・・・行うよう企業を指導している」ということはありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
情報格差(デジタル・デバイド)についての記述です。

以上より、正解は 5 です。

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