問 題
大航海時代の人物に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.ヴァスコ=ダ=ガマは、海路でアフリカ大陸南端の喜望峰を経由してインドに到達し、ヨーロッパからアジアに直接至るインド航路の開拓に貢献した。
2.コロンブスは、探検航海を行い、アメリカ大陸、オーストラリア大陸、アフリカ大陸を経由し、世界で初めて地球を一周する世界周航を行った。
3.マゼランは、ムスリムの水先案内人の助けを借りて、陸路のシルクロードを通らずに地中海、インド洋経由で中国に向かう航路の開拓に貢献した。
4.バルトロメウ=ディアスは、地球球体説を信じて、西まわりでインドの航海を行いカリブ海の島々や中米地域を探索し、西洋人として初めてアメリカ大陸に到達した。
5.アメリゴ=ヴェスプッチは、マルコ=ポーロの『東方見聞録』に記述されているジパング(日本)の金に関心をもち、日本への航海を目指し、種子島に漂着し鉄砲を伝えた。
解 説
選択肢 1 は妥当です。
ヴァスコ=ダ=ガマに関する記述です。
選択肢 2 ですが
「初めて地球一周」は、マゼラン艦隊です。コロンブスではありません。コロンブスは、フィレンツェ生まれの天文学者トスカネリによる「地球球体説」を信望し、「西回り航路」でインドを目指し、サンサルバドル島に到達した人物です。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
「ムスリムの水先案内人の助けを借りた」のは、ヴァスコ=ダ=ガマです。マゼランは、世界で初めて地球を一周する世界周航が関連ワードです。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
コロンブスについての記述です。バルトロメウ=ディアスはポルトガルの航海者で、ヨーロッパ人として初めて喜望峰に到達した人物です。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
アメリゴ=ヴェスプッチは、イタリアの探検家で、コロンブスが到達した所がアジアの一部ではなく、新しい大陸であると提唱した人物です。アメリカの国名は、アメリゴに由来すると言われています。また、東方見聞録についての記述部分はコロンブスについてです。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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