問 題
図Ⅰは、我が国の花きの作付面積と産出額を、図Ⅱは、我が国の花きの産出額の内訳(平成 29 年)をそれぞれ示したものである。これらからいえることとして最も妥当なのはどれか。
1.平成 20 ~ 22 年における、花きの作付面積全体に占める切り花類の割合は、年々減少している。
2.平成 20 ~ 29 年における、花きの作付面積は、一貫して減少しており、その要因の一つとして農業従事者の高齢化による離職が挙げられる。
3.平成 29 年の花きの産出額の内訳についてみると、切り花類は全体の 60 % 以上を占めている。
4.平成 29 年の花きの産出額に占める花壇用苗もの類の割合は、15 % を超えている。
5.平成 29 年の花きの産出額における、鉢もの類に占める洋ラン類の割合は、30 % を超えている。
解 説
選択肢 1 ですが
平成 20 ~ 22 年についての選択肢なので、図Ⅰの該当部分に注目します。作付面積全体 と 切り花類の数字を抜き出すと、以下の通りです。※ 百の位までで四捨五入しています。
H20 | H21 | H22 | |
作付面積 | 34700 | 32800 | 31400 |
切り花類 | 16800 | 16500 | 16200 |
H20 → H21 において、作付面積 34700 → 32800 なので、大体 2000 減少と見れば、6%程度減少しています。一方、切り花類 16800 → 16500 なので、300 減少で、2% 程度の減少です。全体の減少が大きいため、切り花の割合は増加していると判断できます。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
前半部分は妥当です。作付面積の棒グラフの高さに注目すれば、一貫して右下がりです。
とはいえ、後半部分は資料からはわかりません。いわゆる「資料外の事情」なので、後半部分は誤りです。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
H29 年花き「産出額内訳」なので、図Ⅱに注目します。産出額は 3,687 億円 → 約3,700 億円で、その内切り花類は 2,078 億円 → 約2,100 億円と読み取れます。3,700 億円の 10% が 370 億円なので、3,700 億円の 60% は、370 × 6 = 2220 億円です。
2200(産出額の 約60%) > 2100(切花)なので、切り花類は 60% 未満と考えられます。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
図Ⅱより、産出額は 約 3,700 億円、花壇用苗もの類は 約 300 億円です。3,700 億円の 10% が 370 億円です。15% は、370 × 1.5 = 555 億円です。
555(産出額の 約15%) > 300(花壇用苗もの)なので、 花壇用苗もの類は 15% 未満と考えられます。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 1 ~ 4 誤りなので、正解は 5 です。
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