公務員試験 2021年 国家一般職(教養) No.27

 問 題     

表Ⅰは、余暇の過ごし方について、現状一番多くしていること(「現状一番目」)・将来したいこと(「将来」)を、若年層、中年層、高年層の三つの年層別に、1973 年と2018 年で比較したものであり、表Ⅱはその回答者数である。これらからいえることとして最も妥当なのはどれか。

1.若年層で、1973 年に現状一番多くしていることを「知識を身につけたり、心を豊かにする」と答えた者の数は、高年層で、2018 年に将来したいことを「知識を身につけたり、心を豊かにする」と答えた者の数より多い。

2.高年層で、1973 年に現状一番多くしていることを「体をやすめて、あすに備える」と答えた者の数は、高年層で、2018 年に将来したいことを「体をやすめて、あすに備える」と答えた者の数より少ない。

3.1973 年に現状一番多くしていることと、2018 年に現状一番多くしていることを比較した際に、全ての年層で5 % ポイント以上の差がある質問項目は、「友人や家族との結びつきを深める」である。

4.2018 年に、現状一番多くしていることを「好きなことをして楽しむ」と答えた者の数は、2018 年の全回答者の5 割を超えている。

5.中年層で、1973 年に現状一番多くしていることと、2018 年に将来したいことを、質問項目別に比較した際に、両者の人数の差が最も大きいのは、「体をやすめて、あすに備える」である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
まず、「1973 年 若年層」と、「2018 年 高年層」を 表2から見つけます。

次に、1973 年 若年層の「現状一番目」と、2018 年 高年層の「将来したいこと」について 表1から見つけます。

「1244 の 9%」・・・(1)と、「1296 の 13%」・・・(2) の比較です。元の数も、割合も大きいため、明らかに(1)よりも(2)が大きいです。選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 ですが
まず、表2から 1973 年高年層 → 607、2018 年高年層 → 1296 を読み取ります。

「607 の 31%」・・・(1)と、「1296 の 8%」・・・(2)の比較です。(1)を基準として見ると、元の数2倍強、割合 1/3 より小 →(2)の方が小さい と評価できます。選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3 ですが
現状一番多くしていることのポイント差に注目し、以下の部分について評価していきます。

若年層にまず注目すると、5ポイント以上の差があるのは、「友人や家族との結びつきを深める」「知識を身につけたり、心を豊かにする」の2項目です。

この2項目について、高年層についてみると、5ポイント以上の差はありません。従って、選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 ですが
まず、2018 年の全回答者数を読み取ります。大体 2750 人です。

2018 年の現状一番目「好きなことをして楽しむ」の所は、若年層 56%、中年層 43%、高年層 47% です。表1から読み取ります。

従って
「270 の 56% + 1185 の 43% + 1296 の 47%」・・・(1)と、「2750 の半分」・・・(2)の比較 が焦点です。


(1)において
50% を超えているのが、270 人しかいない若年層のみです。そして、他の年齢層で、ある程度 50% より少ない影響をふまえれば、(1)は 2750 の半分に届かない と評価できます。

他にも
「50% から見て何人程度違うか」を概算して評価してもよいです。

すなわち
270 の +6% → 大体 +16 人
1185 の ー7% → 大体 ー80 人
1296 の ー3% → 大体 ー40 人 なので、合計すれば、半分より少なくなるという評価です。

以上より、選択肢 4 は誤りです。


1~4誤りなので、正解は 5 です。

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