問 題
図のように、静定トラスの節点 C,D,E に鉛直集中荷重が作用しているとき、斜材 AF に作用する圧縮力の大きさはおよそいくらか。ただし、部材の自重は無視する。
- 4.0 kN
- 5.0 kN
- 5.7 kN
- 7.1 kN
- 8.0 kN
正解 (4)
解 説
【1:支点反力を求める】
反力をまず求めます。A点における垂直抗力を HA↑、B点における垂直抗力を HB↑ とします。
縦方向の力に注目するとHA + HB = 4+4+4 です。HA + HB = 12 です。
また、例えば、C 点周りのモーメントに注目します。(どこに注目しても OK です。)
3×HA + 15×HB = 6×4 + 12×4
3HA + 15HB = 72 です。
連立させて解くと
HA = 9,HB = 3 とわかります。
【2:軸力を求めていく】
各点に注目して節点法で軸力を求めていきます。まず、節点に2つしか軸材のないC から順に考えます。
次にC の上の点に注目します。さきほどC点について解いた結果から下向きに 4.0 kN がわかっています。
斜材の軸力に注目し、斜めの力を縦と横に分解して考えます。
下図のように1,2の順に斜材の力がわかり、2から3の力がわかります。
次に、A の上に注目します。C の真上の点について求めた結果から、左向きに 4.0 kN がわかっています。
最後に A 点に注目します。
軸力 AF は、縦 5 横 5 の合力より、5√2 です。√2 ≒ 1.41 なので、約 7.1 kN です。
以上より、正解は 4 です。
参考
一気に力を書き込んだ図。AF以外の斜材については、同じ力は省略。
赤い力が求める軸力
コメント