公務員試験 H30年 国家一般職(高卒 技術) No.92解説

 問 題     

室の換気に必要な新鮮な空気の量を必要換気量といい,CO2 濃度の許容値を基準とした場合は次のように表される。

ここで、Q は1 時間当たりの必要換気量 〔m3/h〕、K は在室者の呼吸による 1 時間当たりの CO2発生量〔m3/h〕、Pa は CO2 濃度の許容値、P0 は外気の CO2 濃度である。

いま、室容積が 37.5 m3(床面積 15 m2、天井の高さ 2.5 m)の室に、大人 3人が在室しているとき、安静時における必要換気量 〔m3/h〕 と必要換気回数 〔回/h〕 の組合せとして最も妥当なのはどれか。

ただし、安静時の大人一人当たりの CO2 発生量を 0.022 m3/h、CO2 濃度の許容値を 0.1 %、外気の CO2 濃度を 0.04 % とする。

 必要換気量 必要換気回数
1.  110 m3/h  2 回/h
2.  110 m3/h  3 回/h
3.  147 m3/h  3 回/h
4.  147 m3/h  4 回/h
5.  165 m3/h  5 回/h

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

問題文で与えられた式の各部分を、問題文から読み取る問題です。

大人 3 人なので、1時間当たりの CO2 量は 0.022 × 3 = 0.066 です。K = 0.066 です。

CO2 の許容値と、外気の濃度がそれぞれ 0.1%、0.04% とあるので、与えられた式の分母は 0.1 – 0.04 = 0.06 % です。つまり 0.06 × 10-2 です。
従って、求める Q は

そして、1回の換気で部屋の空気が入れ替わり、室容積が 37.5 とあるので
必要換気量である 110 以上入れ替えるためには
110 ÷ 37.5 = 2.9… より、3回必要です。

以上より、正解は 2 です。

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