公務員試験 H30年 国家一般職(高卒 技術) No.79解説

 問 題     

砂防の工事に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 渓流工事とは、地形や地下水状態などの自然条件を変化させることで河床を安定させる工事であり、水路工や地下水排除工などがある。

㋑ 地すべり対策工事とは、地すべりの滑動を停止させようとする工事であり、砂防えん堤工や護岸工などがある。

㋒ 山腹工事とは、山腹からの土砂の流出を抑制するために行う工事であり、排水工や植栽工などがある。

㋓ 崖崩れ対策工事とは、急傾斜地が雨や地震のために崩壊するのを防ぐために行う工事であり、擁壁工や法枠工などがある。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

砂防とは、土砂災害防止のことです。

㋐ですが
渓流工事とは、渓流上流から流出してくる土砂の貯留や渓流の縦・横浸食の防止等を目的とした工事です。「河床を安定させる工事」ではありません。渓流工事の具体例としては、砂防ダム工事などがあります。㋐は誤りです。

㋑ですが
地すべり対策工事は、地すべり運動の緩和や停止を目的とした工事です。「護岸」は明らかに異なると判断できるのではないでしょうか。㋑は誤りです。

㋒、㋓は妥当な記述です。

以上より、正解は 5 です。

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