H30年 国家一般職(高卒 技術) No.73 土木構造設計 解説

 問 題     

杭基礎の設計に関する次の記述の ㋐ ~ ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図は、杭基礎のある杭の断面を表している。この杭が支持できる最大の支持力を、杭の ㋐ という。

㋐を Ru としたとき、杭長を L、杭の周長を B、杭の先端にはたらく支持力を P、最大周面摩擦力度を f、砂層の深さを l とし、安全側で設計すると、Ru = P + ㋑ と表される。

さらに、これを安全率 S で補正した支持力を、杭の ㋒ といい、Ru と S を用いると ㋓ と表される。」

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

「極限支持力」を「安全率で割った」ものが「許容支持力」になります。
「限界はここなんだけど、安全を考えると許容できるのはここまでかなー」という文章で考えると、イメージが湧きやすいのではないでしょうか。

㋐ですが
「杭が支持できる最大の支持力」なので「極限支持力」です。これにより、㋒は許容支持力と確定します。

㋓は Ru/S です。 選択肢 2,3,5 のように、安全率 S をかけてしまうと、許容支持力が極限支持力を超えてしまい、許容できない力になってしまいます。

以上より、正解は 1 です。

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