公務員試験 H30年 国家一般職(高卒 技術) No.25解説

 問 題     

※本問では、文字の上に「・」がついているのものを「~ドット」と表します。

RLC 直列回路に関する次の記述の㋐,㋑,㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図のような RLC 直列回路がある。正弦波交流電圧源の電圧を Eドット、各部にかかる電圧を VRドット、VLドット、VCドット、全電圧をVドット、各部に流れる電流を IRドット、ILドット、ICドットとする。R、L、Cの値を変えるとき、次のことがいえる。

・Eドット = Vドットが ㋐。
・IRドット = ILドット = ICドット が ㋐。
・VRドット と IRドット は ㋑。

一方、周波数を変えるとき、次のことが言える。
VLドット+VCドット = 0 が成り立つ時、IRドット の大きさは ㋒ となる。」

/
1. 成り立たないことがある 常に同相で 最小
2. 成り立たないことがある 常に同相で 最大
3. 成り立たないことがある 同相でないことが 最小
4. 常に成り立つ 常に同相で 最大
5. 常に成り立つ 同相でないことが 最小

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

直列回路なので、I は一定です。

そして、RLC 直列回路なので、電流を基準として
・コイル(L)の電圧は、位相が π/2 進む
コンデンサ(C)の電圧は、位相が π/2 遅れる が基礎知識です。


㋐は
特に2番めの箇条書きの、電流の方の条件に注目すれば「電流」は直列だからいつも一定です。㋐は「常に成り立つ」が入ります。正解は 4 or 5 です。

㋑ですが
抵抗に関しては特に進みも遅れもないため「常に同相」です。よって、選択肢 5 は誤りです。

㋒ですが
抵抗の部分だけに注目すれば VR = RIR です。
全電圧が、各部にかかる電圧の和なので、「VL + VC = 0 の時」というのは、「全電圧が抵抗にかかる時」です。一番電流が多く流れます。よって、㋒は「最大」です。

以上より、正解は 4 とわかります。

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