問 題
世界の民族、言語等に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.東南アジアでは、中国系の人々が経済活動で重要な役割を果たしている。特に、インドネシアは中国系の人々が人口の 5 割を超え、中国系企業を誘致するブミプトラ政策を採っている。
2.インドは、言語面からみるとヒンディー語の話者が約 9 割を占めているが、宗教面でみると多様であり、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教の順で信者が多い。
3.中東のアラビア語の話者は、国が異なっても「アラブ人」という強い意識を持っている。アラブ人が人口の 7 割を超える国として、イラン、シリア、トルコが挙げられる。
4.ヨーロッパの言語には、ラテン語派、ゲルマン語派、スラブ語派などの言語がある。スラブ語派の言語として、ポーランド語、ウクライナ語、チェコ語が挙げられる。
5.メキシコでは、公用語としてポルトガル語と英語が指定されており、ポルトガルと英国の二つの文化が混在している。さらに、先住民のアボリジニが多数を占める自治州も設けられている。
解 説
選択肢 1 ですが
インドネシアにおける中国系の人々の割合は、本試験時点で 3% 程度とされています。また、ブミプトラ政策は「マレーシアにおけるマレー人優遇政策」です。「インドネシアにおいて中国系企業を誘致する政策」ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
インドにおけるヒンディー語話者は、本試験時点で 4 割程度とされています。「約 9 割を占めている」わけではありません。また、人口の8割程度がヒンドゥー教とのことです。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
イランはアラブ人が多い国ではありません。文字はアラビア文字ですが、アラビア語ではなく、ペルシャ語が標準語とされる国です。またトルコはトルコ語が公用語です。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
ヨーロッパの言語に関する記述です。
選択肢 5 ですが
メキシコの公用語はスペイン語です。ポルトガル語と英語ではありません。また、先住民はインディヘナです。アボリジニはオーストラリアの先住民です。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 4 です。
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