2023年 国家一般職(高卒 技術) No.95 建築計画・建築法規 解説

 問 題     

センターコア型の事務所建築の特徴に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。


㋐ 比較的面積が小さい基準階に適している。

㋑ 高いレンタブル比が得られる。

㋒ 二方向避難の計画が難しい。


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

コアとは、階段、エレベーター、配管スペースなどの、ビルを上下に貫く構造体のまとまりのことです。センターコアは、コアが中央部分に配置される平面計画のことです。


㋐ ですが

面積が小さい階であれば、端にコアを寄せた方が有効に空間を活用できます。従って、適しません。狭い部屋に大きめベッドを真ん中に配置するとスペースがない一方、端に寄せればまだ本棚が置けそう、といった想像をするとわかりやすいかと思います。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
レンタブル比とは、貸室部分 ÷ 延べ床面積のことです。センターコア型の特徴として、高いレンタブル比が得られる点があげられます。

㋒ は妥当です。
二方向避難とは、火災や地震などが発生して一つの出入口がふさがれてしまった際に、別の避難経路を確保することです。センターコア型の場合、避難時にセンターコアにみんな向かう一方向避難になりがちです。


以上より、正解は 5 です。

類題 2021 no96 事務所の計画
https://yaku-tik.com/koumuin/2021-gijyutu-96/

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