公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.40 解説

 問 題     

我が国の下水処理に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 活性汚泥法は、好気性処理の原理を応用して有機物を除去する処理方式である。

㋑ 下水処理は一次処理、二次処理、高度処理に大別され、このうち二次処理は窒素やリンを除去するのが主な目的である。

㋒ 都市下水路は、主として市街地 (公共下水道の排水区域外) において、専ら雨水排除を目的とするもので、終末処理場を有しないものをいう。

㋓ 令和 2 年度末時点で、下水道による汚水処理人口の総人口に対する普及率は約 100 % である。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

㋐ は妥当です。
活性汚泥法は「好気性微生物」による「有機物中の炭素化合物」を分解する方法です。

㋑ ですが
窒素やリンの除去は「高度処理」です。一次処理が「固形物除去」、二次処理が「微生物による有機物分解」です。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
都市下水路についての記述です。ちなみに、主として市街地の「下水排除」を行うのは「公共下水道」です。

㋓ ですが
汚水処理人口普及率は 95% 弱です。「約 100%」は少しだけ高すぎる記述です。㋓ は誤りと考えられます。


以上より、正解は 2 です。

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