問 題
我が国の河川に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、下線部が妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 国土の中央を脊梁山脈が縦貫することから河川が他国と比べて急勾配である。
㋑ 流域面積が大きい河川で洪水によって国民経済上重大又は相当な損害が生じるおそれのある河川を水位周知河川として国土交通大臣だけが指定している。
㋒ ハード・ソフトの両面から流域全体で治水対策に取り組む「流域治水」における「流域」は、集水域と河川区域を対象としたものであり、氾濫域は含まれない。
㋓ 河川管理者は、樋門、水門、排水機場等の河川管理施設が洪水時等に所要の機能を発揮できるよう、施設の状態を把握し、適切な維持管理を行う必要がある。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓
正解 (3)
解 説
㋐ は妥当です。
我が国の河川は他国と比べて急勾配であるという特徴があります。
㋑ ですが
水位等の予測が技術的に可能な「流域面積が大きい河川」が「洪水予報河川」です。一方、「流域面積が小さく洪水予報を行う時間的余裕がない河川」が「水位周知河川」として指定されています。
そして、水位周知河川は「国土交通大臣または都道府県知事が」指定します。「国土交通大臣だけ」ではありません。㋑ は誤りです。
㋒ ですが
「氾濫域も含めて一つの流域」としてとらえて流域全体で治水対策に取り組むのが「流域治水」です。「氾濫域は含まれない」わけではありません。㋒ は誤りです。
㋓ は妥当です。
河川管理者についての記述です。
以上より、正解は 3 です。
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