公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.36 解説

 問 題     

我が国の交通に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 費用便益分析は、政策評価手法の一つであり、社会・経済的な側面から事業の妥当性を評価するもので、我が国の多くの公共事業で実施されている。

㋑ 全国都市交通特性調査 (旧全国都市パーソントリップ調査) は、全国の属性・地域別の交通特性や過去からの経年変化等を把握するため、毎年実施されている。

㋒ 市街地への自動車の流入を抑制するための対策で、市街地周辺部に駐車し、市街地では公共交通機関を利用するシステムを「パーク・アンド・ライド」という。

㋓ 高速自動車国道及び自動車専用道路に設定できる設計速度の最高値は 100 km/h である。


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

㋐ は妥当です。
費用便益分析についての記述です。費用便益分析は、ある公共投資の実行が社会的に望ましいかどうかを、もたらされる便益と必要費用の比較により判断する手法です。

㋑ ですが
毎年やっていたら大変である上に、そこまで急激に 1 年では変化しない情報である印象を受けるのではないでしょうか。全国都市交通特性調査は概ね5年に1度の頻度で実施されています。「毎年実施されている」わけではありません。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
パーク・アンド・ライドに関する記述です。

㋓ ですが
設計速度の最高値は 120 km/h です。2022 年現在、一部区間で正式採用されています。100 km/h ではありません。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 2 です。

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