公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.35 解説

 問 題     

我が国の都市計画に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、下線部が妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 都市計画区域マスタープランとは、都市計画法第 6 条の 2 における「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」を指し、都市計画の目標、区域区分の決定の有無、主要な都市計画の決定方針等を定めるものである。

㋑ 人口集中地区 (DID 地区) とは、人口密度が 1 km2 当たり 4,000 人以上の国勢調査基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接し、それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に 3,000 人以上 5,000 人未満を有する地域をいう。

㋒ 都市計画区域内については、都市計画に道路、上下水道、河川等の都市施設を定めることができるが、都市計画区域外においては定めることはできない

㋓ 我が国では、都市機能や居住機能を都市の中心部等に誘導し、再整備を図るとともに、これと連携した公共交通ネットワークの再構築を図り、コンパクトシティの形成を推進している。


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

㋐ は妥当です。
都市計画区域マスタープランについての記述です。

㋑ ですが
原則として「人口密度が 1 平方キロメートル当たり 4,000 人以上の基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接」し、「それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に 5,000 人以上を有する地域」が「人口集中地区 (DID 地区: “Densely Inhabited District” )」です。「国勢調査時に 3,000 人以上 5,000 人未満を有する地域」ではありません。㋑ は誤りです。

㋒ ですが
都市施設は、都市計画区域外にも定めることができます。㋒ は誤りです。

㋓ は妥当です。
コンパクトシティ形成が推進されています。


以上より、正解は 3 です。

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