公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.33 解説

 問 題     

橋の設計に用いる荷重に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 従荷重は、常時作用すると考えられる荷重であり、風荷重や温度変化の影響などがある。

㋑ 死荷重には、車道の自動車荷重や歩道の群衆荷重などがある。

㋒ 衝撃 (衝撃荷重) によって部材断面に生じる応力は、活荷重によって生じる応力に衝撃係数を乗じることで算定する。

㋓ 地震の影響 (地震荷重) は、レベル 1 地震動とレベル 2 地震動の 2 種類の地震動を設定して照査する。


1.㋐、㋒
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

【荷重についての基礎知識】
主荷重は、常時作用する荷重のことです。主荷重の一種として「死荷重(橋の自重による荷重)」や「活荷重(車道における、自動車荷重など)」があります。気象条件等で「二次的に作用」するのが従荷重です。


㋐ ですが
「常時作用する荷重」は「主荷重」です。従荷重ではありません。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
死荷重は「橋の自重による荷重」です。記述は「活荷重」です。㋑ は誤りです。

㋒、㋓ は妥当です。
衝撃による応力の算定、及び、地震荷重についての記述です。レベル 1 地震動は「施設の供用期間中に発生する確率が高い地震動」です。レベル 2 地震動は 「施設の供用期間中に発生する確率は低いが大きな強度を有する地震動」です。


以上より、正解は 5 です。

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