問 題
飽和した砂質地盤の液状化に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、下線部が妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 地震による繰返しせん断を受けて土中の間隙水圧が上昇し、有効応力が減少することで液状化は発生する。
㋑ 同じ砂質土ならば、相対密度が低いほど、液状化は発生しにくくなる。
㋒ 同じ砂質土ならば、有効拘束圧が大きいほど、液状化は発生しにくくなる。
㋓ 砂質地盤が液状化すると、一般にマンホールは沈む。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解 (2)
解 説
㋐ は妥当です。
全応力 σ= 有効応力 σ’ + 間隙水圧 u です。液状化では「間隙水圧の上昇」に伴い「有効応力が減少」します。
㋑ ですが
砂の相対密度は、砂の締まり具合 (間隙比 e) が、その砂の最も密な状態 (最小間隙比 emin) と最も緩い状態 (最大間隙比 emax) の間のどの状態にあるかを示す指標です。0 ~ 1 の値をとります。相対密度は、N 値や液状化強度との相関が高いとされています。つまり、相対密度が低いほど発生しやすい傾向と考えられます。㋑ は誤りです。
㋒ は妥当です。
有効拘束圧は、土試料にかかる拘束圧 ー 間隙水圧 です。
㋓ ですが
液状化でマンホールが「浮き上がる」です。「沈む」ではありません。㋓ は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
コメント