問 題
図のような幅 6.0 m の矢板の仮締切り堤の下端から 0.50 m のところに、厚さが 1.0 mで透水係数が 3.0 × 10-3 cm/s の砂層があり、そこを通って漏水している。上流側と下流側の水位が図のようなとき、砂層を通って1日に漏水する単位奥行き (1.0 m) 当たりの水の量として最も妥当なのはどれか。
ただし、矢板は自由に透水するものとする。また、上流側と下流側の水位は変化せず、砂層以外は不透水層とする。
1. 2.6 m3
2. 2.8 m3
3. 3.0 m3
4. 3.2 m3
5. 3.9 m3
正解 (1)
解 説
土中の水の流れなので「ダルシーの法則」を思い出します。v = ki です。ここで i は「動水勾配」です。i = Δh/Δl です。「水頭差」を「透水層の長さ」で割ったものが i です。本問における動水勾配は (7.5 – 1.5)/6.0 = 1.0 です。
v = ki で i = 1.0 なので、v = k = 3.0 × 10-3 cm/s です。問われているのは水の量なので、Q = Av を思い出します。単位奥行き当たりであれば、表面積は 1 × 1 = 1 m2 です。単位に注意して、Q = 1 × 3.0 × 10-5 m3/s となります。
1 秒で 3.0 × 10-5 だから
1 日 = 86400 秒で 8.64 × 104 × 3.0 × 10-5 ≒ 2.6 m3/日 です。
以上より、正解は 1 です。
類題 2021 no29
https://yaku-tik.com/koumuin/2021-doboku-29/
コメント