公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.26 解説

 問 題     

密度 ρa の静止流体中に、直径 d、密度 t の球を落下させたとき、次の記述の ㋐、㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし、重力加速度の大きさを g とする。

「球に作用する力は、重力 W、浮力 B、抵抗力 FD の三つであり、抵抗係数を CD、沈降速度を v とすれば、それぞれ次式で与えられる。

球を静止流体中に落下させると徐々に沈降速度が大きくなるが、十分な距離を落下した後には、上記の三つの力が釣り合い、等速運動を行う。このときの最終沈降速度 vc は、vc = ㋑ となる。」

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

流体力学からの出題となっており、過去問類題は見られません。公式:最終速度 √(4/3) × gd/CD × (ρ’/ρ ー 1) を知らないと正解がわからないと思われます。 捨て問扱いでよいのですが、本問は選択肢を活用し、 2 択までは知識がなくても絞りたい問題です


池に球を落下させたような状況が設定されています。球に作用する力は、重力 W、浮力 B、抵抗力 FD の 三つ とあるので、等速運動をしている時には以下のように表せます。

選択肢 より
F
D = 「CD ρa v2 πd2/8」or 「CD ρa v2 πd2/12」 です。

W = B + FD より、FD = CD ρa v2 πd2/8 であれば、以下のように計算をすれば、vc = 2 √(1/3CD ・(ρーρa)gd/ρa です。

また
FD =  CD ρa v2 πd2/12 であれば、先程と同様に計算すれば、vc = √(2/CD ・(ρーρa)gd/ρa です。

従って
正解は 1 or 4 です。ここまで絞れば十分です


正解は 1 です。以上です。

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