公務員試験 2023年 国家一般職(土木) No.10 解説

 問 題     

水平な地面に、長さが 1.2 m で太さが一様でない細い棒が置かれている。まず、図Ⅰのように、棒の一端 B に糸を付け、糸を鉛直上向きに引っ張ったところ、B を持ち上げるのに 24 N の力を必要とした。このとき、他端 A は地面についたままであった。

次に、図Ⅱのように、A と B の中点 C に糸を付け、糸を鉛直上向きに引っ張ったところ、C を持ち上げるのに 24 N の力を必要とした。このとき、B は地面についたままであった。A から棒の重心までの距離として最も妥当なのはどれか。


1. 0.70 m
2. 0.80 m
3. 0.90 m
4. 1.0 m
5. 1.1 m

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

太文字で強調されている「一様でない」は「重心が真ん中ではない」と読み替えればよいです。図Ⅰ、図Ⅱにおいて、真ん中ではない所に下向き mg を書き込めばよいです。

持ち上げている時は静止しています。つまり、縦の力の和 = 0、横の力の和 = 0、モーメントの和が 0 です。図Ⅰの点 A における上向きの力を RA、図Ⅱの点 B における力を RB とおき、点 A から重心までの距離を x とします。以下のようにまとめることができます。

X = (24 × 1.2)/mg…(1)
(1.2 – X) = (24 × 0.6)/mg…(2)

(2) の両辺を 2 倍すると
右辺が (1) の右辺と同じなので代入して
2.4 – 2X = X です。

従って、X = 0.8 とわかります。


以上より、正解は 2 です。

コメント