問 題
我が国の文化に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.東大寺は、飛鳥時代に桓武天皇によって建立された。飛鳥時代には隋の仏教文化の影響を受けた白鳳文化が栄え、『日本書紀』や『枕草子』もこの時代に成立した。
2.平等院鳳凰(ほうおう)堂は、平安時代末期に平清盛によって建立された。平安時代末期から鎌倉時代にかけて、次第に武士が文化の担い手となり、国風文化と呼ばれる武士の文化が発展した。
3.鹿苑寺金閣は、室町時代に足利義満によって建立された。また、慈照寺銀閣は足利義政によって建立され、書院造の様式や枯山水の庭園が取り入れられた。
4.日光東照宮は、江戸時代に徳川綱吉によって建立された。江戸時代前期には江戸城や安土城の築城が始められ、城郭の内部を装飾する障壁画である役者絵や美人画などが興隆した。
5.鹿鳴館は、明治時代に欧米流の社交場として建設された。これを建設した陸奥宗光は、極端な欧化政策を進め、関税自主権の完全な回復を実現した。
解 説
選択肢 1 ですが
東大寺は「奈良時代」に「聖武天皇」により建立です。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
平等院鳳凰堂は「藤原頼通」により建立です。「平清盛」ではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
鹿苑寺金色堂 及び 慈照寺銀閣 についての記述です。
選択肢 4 ですが
日光東照宮は徳川家康を祀った神社で、二代目将軍秀忠、三代目将軍家光時代に建立されました。「綱吉によって」ではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
鹿鳴館についてですが、用途は妥当です。建設は当時の外務卿「井上馨」によります。陸奥宗光ではありません。また、関税自主権の完全回復は小村寿太郎です。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
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