問 題
太陽系に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.太陽は、太陽系の中心に位置する恒星であり、水素の核融合反応でエネルギーを生成している。太陽の表面には黒点が見られ、黒点は周囲よりも温度が低い。
2.金星は、地球のすぐ内側に位置する惑星で、大気がほとんどなく表面にはクレーターが多数見られる。気圧が低く、表面温度は -100 ℃ を下回る。
3.土星は、太陽系では水星に次いで小さい惑星であるが、大きな環(リング)を持つ。窒素を主成分とする大気があり、表面には大気のしま模様や大赤斑と呼ばれる渦が見られる。
4.天王星は、太陽系の一番外側を周回する惑星であり、太陽系外縁天体にも分類されている。惑星の中で一番密度が高く、鉄やニッケルを中心とした核を持つ。
5.月は、地球の衛星であり、二酸化炭素を主成分とする薄い大気がある。月の公転により、太陽、地球、月の順に一直線上に並ぶと日食が起こる。
解 説
選択肢 1 は妥当です。
太陽についての記述です。
選択肢 2 ですが
金星が地球のすぐ内側というのは妥当です。
太陽系の惑星について「大気が希薄、大気がほとんどない」と来たら水星か火星です。金星には非常に厚い大気があり、そのほとんどが二酸化炭素です。そのため、気圧が高く表面温度も高めです。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
太陽系では木星が一番大きく、土星はその次に大きい惑星です。水星に次いで小さいのは火星です。大きな環を持つという部分は妥当です。また大気のしま模様や大赤斑は木星の特徴です。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
太陽系の一番外側を周回する惑星は海王星です。天王星ではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
月が地球の衛星である、という記述は妥当です。月の大気はほぼ真空です。また、太陽ー地球ー月 の順であれば、起きるのは「月食」です。日食が起きるのは、太陽ー月ー地球 の順で並んだ時です。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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