2022年 国家一般職(高卒 基礎)No.11 解説

 問 題     

ある動物園では、キツネ、サル、タヌキをそれぞれ 1 匹飼っており、ニンジン、バナナ、トウモロコシの 3 種類の餌を食べさせることとした。

ある日の午前に、ニンジン、バナナ、トウモロコシをそれぞれ 6 本用意し、餌場に合計 18 本の餌を置いたところ、3 匹の動物は、それぞれ 3 種類全ての餌を食べ、その合計は、キツネは 7 本、サルは 6 本、タヌキは 5 本であった。

その日の午後に、新たにニンジン、バナナ、トウモロコシをそれぞれ 1 本用意し、餌場に合計 3 本の餌を置いて自由に食べさせた。

その結果、1 日(午前と午後の合計)で、3 匹の動物が食べた 3 種類の餌の合計は、キツネは 9 本、サルは 6 本、タヌキは 6 本となった。次のことが分かっているとき、確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。

○ 午前に食べられた餌についてみたとき、それぞれの動物が食べた餌の数は、3 種類とも全て異なっていた(例えば、ニンジンを、キツネが 2 本、サルが 2 本、タヌキが 2 本食べたということや、バナナを、キツネが 4 本、サルが 1 本、タヌキが 1 本食べたということはなかった)。

○ 1 日(午前と午後の合計)で食べられた餌についてみたとき、それぞれの動物が食べた餌の数は、3 種類とも全て異なっていた。

○ 午後に、タヌキはバナナを食べた。

○ サルが 1 日で食べた餌は、ニンジン 2 本、バナナ 2 本、トウモロコシ 2 本であった。

1.キツネは午前に、ニンジンを2 本食べた。
2.キツネは1 日で、トウモロコシを3 本食べた。
3.タヌキは1 日で、バナナを3 本食べた。
4.キツネが1 日で食べたバナナの数と、タヌキが1 日で食べたトウモロコシの数は同じであった。
5.キツネが午前に食べたバナナとトウモロコシの数の合計は、3 本だった。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

情報処理、推理といった問題です。必要な知識はありません。

・午前に ニンジン × 6、バナナ × 6、トウモロコシ × 6を用意しています。午後に ニンジン × 1、バナナ × 1、トウモロコシ × 1を用意しています。

・午前に キツネは合計7本、サルは合計6本、タヌキは合計5本食べました。午後と合わせてキツネは合計9本、サルは6本、タヌキは6本食べました。とあるので、午後サルは何も食べていません

・3つ目の条件から、午後にタヌキはバナナを食べたとあります。従って、午後キツネが食べたのは、ニンジンとトウモロコシです。

・サルは午前食べたものが、そのまま1日合計となります。4つ目の条件から、サルはニンジン×2、バナナ×2、トウモロコシ×2を食べた ことがわかります。

さらに、問題文中の下線部前後に、「午前中に3匹の動物が3種類全ての餌を食べた」とあることから、3匹とも ニンジン、バナナ、トウモロコシを最低1本は食べています

ここまでをまとめて、絵で表すと以下のようになります。

・2つ目の条件にある「1日で食べられた餌について、それぞれの動物が食べた餌の数が3種類とも異なっていた」ことに注目します。

サルがバナナ2個なので、タヌキはバナナを最低でも1つ、午前に食べています。そして、タヌキがバナナ1つしか食べていなかった場合、残りの1つのバナナをキツネが食べたことになります。ところがそうすると、キツネがバナナ2個となってサルとかぶってしまい、不適切です。

従って、午前中にタヌキがバナナ2つを食べた ことがわかります。そして、午前中の残りのニンジン × 2,トウモロコシ × 2は、キツネが午前中に食べた ことがわかります。

以上をふまえ、各選択肢を検討します。

選択肢 1 ですが
キツネは午前中に、ニンジン3本です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
キツネは1日に、トウモロコシ4本です。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
タヌキは1日に、バナナ4本です。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。
共に1本です。

選択肢 5 ですが
キツネが午前に食べたバナナとトウモロコシの合計は4本です。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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