公務員試験 2022年 国家一般職(教養) No.27

 問 題     

図は、20 歳以上の人の1 日当たりの平均睡眠時間についてのある調査結果を、性別・年齢階級別に示したものである。これから確実にいえることとして最も妥当なのはどれか。ただし、図中の( )内の人数は、各年齢階級の人数を示している。

1. 1 日当たりの平均睡眠時間が 6 時間未満である 20 歳以上の人の割合は、女性より男性の方が高い。

2.20~59 歳の女性についてみると、 1 日当たりの平均睡眠時間が 6 時間以上である人の数は、1,000 人未満である。

3. 1 日当たりの平均睡眠時間が 5 時間以上 6 時間未満である人の数についてみると、70 歳以上の男性の数は、60~69 歳の女性の数より多い。

4.女性についてみると、 1 日当たりの平均睡眠時間が 5 時間未満である人の割合は、年齢階級が上がるほど高い。

5. 1 日当たりの平均睡眠時間が 6 時間以上 7 時間未満である人の数が最も多い年齢階級は、男性、女性共に 50~59 歳である。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが
下図のように、女性について6時間未満の割合が「40代以上の高年齢において、男性より多い傾向」を読み取ります。

図中の( )内の人数を見ると、高齢者ほど数字が大きい傾向が見て取れます。従って、男性全体と女性全体で考えると、女性の方が6時間未満の割合は高いと判断できます。選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 は妥当です。
20 ~ 59 歳女性、6時間以上に注目します。以下の部分です。

左端の人数を足すと 1710 人です。
1710 人の 50% が 855 人、60% が 1026 人です。

人数が多い 40 歳以上において平均睡眠時間 6 時間以上の割合が 50% 未満であることから、合計は 1000 人未満と評価できます。


選択肢 3 ですが
以下の部分に注目すると「853 人の 17.0%」・・・(1)と「699 人の 36.5%」・・・(2)の比較です。 

(2)は、元の人数が 大体 0.8 倍 ぐらいです。一方、割合が2倍になっています。従って、全体として見れば(2)の方が大きいとわかります。選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 ですが
女性の5時間未満に注目します。

赤色で示した部分は減少しています。「年齢階級が上がるほど高い」わけではありません。選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 ですが
6時間以上7時間未満の割合が最も大きいのは、たしかに男女共に 50 ~ 59 歳です。しかし、例えば女性の 70 歳以上に注目すれば、人数は2倍以上(524 → 1074)で割合は 0.8 倍程度(36.1 → 31.3)なので、70 歳以上の方が数が多いです。選択肢 5 は誤りです。


以上より、正解は 2 です。

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