2022年 国家一般職(高卒 技術) No.92 建築計画・建築法規　解説

　問 題　　　　　

室の換気に必要な新鮮な空気の量を必要換気量といい、CO₂ 濃度の許容値を基準とした場合は次のように表される。

ここで、Q は 1 時間当たりの必要換気量〔m³/h〕、K は在室者の呼吸による 1 時間当たりの CO₂ 発生量〔m3/h〕、Pa は CO₂ 濃度の許容値、P₀ は外気の CO₂ 濃度である。

いま、室容積が 40 m³ （床面積 16 m²、天井の高さ 2.5 m）の室に、大人 6 人が在室しているとき、安静時における必要換気量〔m³/h〕と必要換気回数〔回/h〕の組合せとして最も妥当なのはどれか。

ただし、安静時の大人 1 人当たりの CO₂ 発生量を 0.022 m³/h、CO₂ 濃度の許容値を 0.1 ％、外気の CO₂ 濃度を 0.04 ％ とする。

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

問題文で与えられた式の各部分を、問題文から読み取る問題です。

大人 6 人なので、１時間当たりの CO2 量は 0.022 × 6 = 0.132 です。K = 0.132 です。

CO₂ の許容値と、外気の濃度がそれぞれ 0.1%、0.04% とあるので、与えられた式の分母は 0.1 – 0.04 = 0.06 % です。つまり 0.06 × 10^-2 です。

従って
求める Q は 220 です。正解は 2 or 3 です。

そして、１回の換気で部屋の空気が入れ替わり、室容積が 40 とあるので、必要換気量である 220 以上入れ替えるためには、220 ÷ 40 = 5.5 より、６回必要です。

以上より、正解は 3 です。

類題 H30 no92　必要換気量