問 題
セオドライトにおける器械誤差に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、セオドライトの正位・反位の観測を行うことによって、消去できる器械誤差として妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 水平軸と鉛直軸が直交していないことによる水平軸誤差
㋑ 気泡管軸と鉛直軸が直交していないことによる鉛直軸誤差
㋒ 目盛盤の中心と目盛盤の回転軸が一致していないことによる目盛盤の偏心誤差
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒
正解 (3)
解 説
セオドライトとは
水平面、垂直面における角度を測定するための精密光学計器です。
「正位・反位の観測」について、以下説明します。自分のいる点を O として、∠AOB を測定する際、まず A を測定 → B を測定 とするのが正位の観測です。そして、反転して まず B を測定 → A を測定 とするのが反位の観測です。
正位・反位の測定合わせて一対回といいます。角測量における水平角測定の際、それほど精度を求めない「単測法」における作業手順になります。
対回測定により、水平軸が関与する様々な誤差を軽減・消去できますが、鉛直軸起因の誤差は軽減・消去できません。そのため、本問では ㋑ が誤りです。㋐、㋒ は妥当です。
以上より、正解は 3 です。
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