公務員試験 2022年 国家一般職(土木) No.38 解説

 問 題     

海岸侵食対策のために建設される突堤に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「突堤は、てい線に対して ㋐ に建設される構造物であり、突堤が建設されると、㋑ による漂砂の移動が突堤によって遮断される。すると、突堤に対して漂砂が流入してくる側では、漂砂の堆積が生じるため、建設後にはてい線が前進する。

複数の突堤を適当な間隔で配置した場合は、配置間隔を狭くすれば、建設後に突堤に対して漂砂が流入してくる側のてい線の前進量は、 ㋒ なる。」

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

㋐ ですが
突堤は、陸から海に向け細長く伸びる堤防です。㋐ は「直角方向」です。正解は 3 ~ 5 です。ちなみに汀線 (ていせん) とは、海水面と海浜との境界線です。

㋑ ですが
突堤は「海岸線に沿って動く砂を止める働き」があります。言い換えると「沿岸流」による漂砂の移動が遮断されます。正解は 3 or 4 です。ちなみに離岸流は「岸から沖へ向かって流れる海水の流れ」です。

㋒ ですが
てい線の前進とは砂の流入によるものであって、突堤が砂の流入を防止するのだから「てい線の前進量が少なく」なると考えられます。


以上より、正解は 4 です。

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