公務員試験 2022年 国家一般職(土木) No.29 解説

 問 題     

ある乱さない粘土試料の一軸圧縮試験を行ったところ、一軸圧縮強さは 78 kN/m2 であった。この粘土を練り返した試料の一軸圧縮強さは 18 kN/m2 であった。この粘土の鋭敏比として最も妥当なのはどれか。


1. 0.23
2. 0.30
3. 3.3
4. 4.3
5. 5.3

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

鋭敏比は、乱されない土の一軸圧縮強さと、練り返した土の一軸圧縮強さとの比です。主に粘土粒子について用いられる指標です。

粘土粒子の配列構造が乱れると、強さや硬さが低下する場合があります。鋭敏比が大きい場合は、少し力を加えると、大きく強さや硬さが低下するような土であり、鋭敏・敏感・繊細であるイメージを持つのではないでしょうか。

本問の試料における鋭敏比は 78:18 です。
比の値で書けば 78 ÷ 18 なので 78/18 ≒ 4.3 です。


以上より、正解は 4 です。

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