公務員試験 2022年 国家一般職(土木) No.28 解説

 問 題     

ある試料土を採取したときの含水比は 58 % であった。この試料土について、液性限界試験と塑性限界試験を行ったところ、液性限界は 71 %、塑性限界は 23 % であった。このとき、塑性指数と液性指数の組合せとして最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

【塑性指数の基礎知識】
塑性指数は、ネバネバ変形できる含水比の幅 (液性限界ー塑性限界) を示します。塑性指数で判断されるのはコンシステンシーです。

【含水比の基礎知識】
含水比とは、水の重量(Ww) を固体の重量(Ws)で除して、物質に含まれる水分の割合を示したものです。主に土壌学において使用されます。式で表せば、含水比は Ww/Ws × 100 です。「水部分の質量/土粒子の質量 × 100」ということです。


塑性指数は 液性限界ー塑性限界なので
71 – 23 = 48 です。正解は 4 or 5 です。


液性指数については過去問未出で知らなかった人が多かったと思います。本問演習をきっかけに関連づけておけばよい内容と思われます。「液性指数」は、自然含水状態における土の相対的な硬さ、軟らかさを 表す指数です。具体的には「(自然状態の含水比ー塑性限界)/塑性指数」で求めます。

(58 – 23)/48 ≒ 0.73 です。


以上より、正解は 5 です。

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