問 題
n は 5 で割ると 3 余る正の整数、m は 5 で割ると 2 余る正の整数である。このとき、n11 + m11 を 5 で割ったときの余りはいくらか。
1. 0
2. 1
3. 2
4. 3
5. 4
解 説
【具体的に考える 1】
n の例として3、m の例として2があげられます。35 = 243、36 = 729 です。311 = 35 × 36 であり、5で割った時の余りを考えるためには、結局1の位がわかればよいです。1 の位に注目すれば、3 × 9 = 27 なので、311 の1の位は7とわかります。5で割った余りは2です。
また、210 = 1024 なので、211 = 1024 × 2 = 2048 です。2048 を5で割った余りは3です。
それぞれ5で割った余りが2,3なので、たせば5なので、結局余り0です。
以上より、正解は 1 です。
↓個人的には一番推奨!
【具体的に考える 2 ー規則性に注目ー】
21 + 31 であれば、5で割ると余り0
22 + 32 であれば、5で割ると余り3
23 + 33 であれば、5で割ると余り0
24 + 34 であれば、5で割ると余り2
25 + 35 であれば、5で割ると余り0
あたりまで具体的に計算することで、指数部分が奇数の時は、余りが0という規則性に注目してもよいと思われます。
参考
たまに参考書とかにあり
公務員試験の勉強としては全くおすすめしない、二項定理による解き方
n = 5k + 3、m = 5l + 2 とする。二項定理より
・n11 = (5k + 3)11 → 5 ×(・・・)+311
・m11 = (5l + 2)11 → 5 ×(・・・)+211 と
5の因数とそれ以外に分けることができる。結局、311 + 211 について考えればよい。
さらに、3=5-2として
(5-2)11 + 211 と見れば、(5-2)11 → 5 ×(・・・)+(-2)11 + 211 と表せる。(-2)11+211=0となるため、5で割った余りは0とわかる。という流れです。
繰り返しますが、公務員試験において「二項定理を使う」という手法は、数学めちゃくちゃ得意でたまらない人以外に全く推奨しません。
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