問 題
温熱環境に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 大人が時速 5 kmで歩行しているときのエネルギー代謝量を 1,000 として、各作業のエネルギー代謝量の倍率を表したものをエネルギー代謝率(Met)という。
㋑ 予測平均温冷感申告(PMV)は、温熱 6 要素を変数として算出され、温冷感に対応する -3 ~ +3 の数値で表される。
㋒ 気温と着衣量の二つの要素を組み合わせた指標を作用温度(OT)といい、グローブ温度計で測定した値で近似することができる。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒
正解 (4)
解 説
㋐ ですが
METS についての記述と思われます。METS:Metabolic Equivalents は、安静に座っている状態を 1 MET として、様々な活動がその何倍のエネルギーを消費するか示した活動強度の指標です。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
予測平均温冷感申告(PMV:Predicted Mean Vote)は、気温・湿度・風速・放射熱の室内気候の 4 要素に、着衣量と作業量を合わせた 6 要素を考慮した温熱感覚の指標です(H28 no91)。
㋒ ですが
作用温度は、効果温度ともいう、温熱環境評価指数の一つです。暖かさの実感に近づけた温度といえます。「着衣量」や「作業量」は考慮されません。作用温度 ≒ グローブ温度計により測定した値 という部分は妥当です。㋒ は誤りです。
以上より、正解は 4 です。
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