2021年 国家一般職(高卒 技術) No.75 土木構造設計 解説

 問 題     

応力とひずみに関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「物体に加えた外力を取り除くとひずみが消え、もとの形に戻る性質を ㋐ という。図は、鋼材の引張応力 σ とひずみ ε の関係を定性的に表したものである。図の点 P は ㋑ といい、区間 OP においては、σ と ε について比例関係が成り立つ。また、図の点 U は ㋒ という。」

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

弾性は、力を加えると変形するが、力を除くと元に戻る性質のことです。塑性は、具体的には展性、延性です。たたいたら、伸びたり広がったりする、という変形のことです。いいかえると、力を除いてもひずみが残る性質です。㋐ は「弾性」です。

応力をあげていくと、まず初めは「応力とひずみが比例関係」を示します。その限界が「比例限度」です。それより応力を大きくすると、塑性変形が始まります。これを降伏点といいます。㋑ は「比例限度」が妥当です。

㋒ ですが
U は破断するまでに生じる最大応力を示しています。これは「引張強さ」です。

以上より、正解は 3 です。

類題
H30 no75 土木材料として用いられる鋼材 
H30 no84 構造用鋼材の引張試験におけるひずみ度と引張応力度の関係

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